鹿児島県警本部の元生活安全部長、本田尚志容疑者(60)が警察の内部資料漏えいの疑いで逮捕されました。
この事件は、県警内部の不正を告発しようとしての行動だったとして話題になっています。
本田尚志容疑者はどんな人物だったのでしょうか?
本田尚志のプロフィール
本田尚志の主張は?
「県警本部長が隠ぺいしようとしたことが許せなかった」
本田尚志容疑者は、2023年12月中旬から現職警察官による犯罪をもみ消す野川明輝本部長の対応が許せず、内部文書を北海道の記者へ漏洩したと主張しています。
私がこのような行動をしたのは、鹿児島県警職員が行った犯罪行為を、野川明輝(のがわあきてる)本部長が隠蔽しようとしたことがあり、そのことが、いち警察官としてどうしても許せなかったからです。
私は、本部長が警察官による不祥事を隠蔽しようとする姿にがく然とし、また、失望しました。 県民の皆様に申し訳が立たないと思いました。
「警察官として、信じる道を突き通したかった」
6/5に行った意見陳述の最後を、本田容疑者はこう締めくくっています。
私が行った行為により、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ないと思っています。
ですが、私としては、警察官として、信じる道を突き通したかったのです。
決して自分の利益のために行ったことではありません。
本田尚志を専門家も擁護
永里桂太郎弁護士
県民の皆さまの知る権利に資するような情報を出したというものになるので、保護に値するような(守秘すべき)情報を出したという認識は本人にはない。非難されるべきは組織の方だという風に思っているので、本田さんが勾留されるのは不当だと思うし、早急に釈放されるべきだと思っている
ジャーナリスト・奥山俊宏氏
もし仮に、鹿児島県警の本田尚志元警視正の主張に対する野川明輝本部長からの有効な反論がないのならば、▽鹿児島地検は逮捕をOKした経緯を検証して釈放を指揮し、▽報道各社は本田警視正の容疑者呼称をやめ、▽県議会は百条委員会を設けて経緯を調べるべきだ。
【追記】本田尚志起訴、保釈へ
TBS news
国家公務員法違反の罪で起訴
6月21日、本田尚志氏は国家公務員法違反の罪で起訴され、「容疑者」から「被告」となりました。
これから裁判が開かれ、法廷の場で詳細が明らかにされると思われます。
一般人やマスコミも傍聴できる裁判の場で本田氏本人が喋ったら県警側に不都合になる可能性があり、起訴はされないだろう
という見方もあった為、驚いた人も多かったようです。
保釈金は300万円
同日、本田尚志氏は保釈金300万円を支払って保釈されました。
裁判ですべてが明らかになるまで、身の安全を第一に過ごして欲しいものですね。
ネット上の反応は?
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